富士登山にトライできるのは、開山する7月10日から9月10日の2ヶ月間のみ。この2か月間に、日本全国から20万人を超える人が富士山頂を目指し登ります。衛生センター・救護所等も開設されていますので、初心者が安心して登山するためにはこの期間が最適です。
くれぐれも登山計画は慎重に立ててください。日本一高い山を甘く見ると大変な目にあいます。天気予報を確認して、雨天・雷が予想されるときは、下山・登山中止の勇気も必要です。
富士山には4つの登山ルートがあることを知っていますか?
静岡県側に、富士宮口、御殿場口、須走口の3つ、山梨県側に吉田口(河口湖口)のルートがあります。くれぐれも間違えることのないように、しっかりと計画を立てましょう!
富士山の五合目は1440m〜2400m
車で簡単にいけてしまう富士山は五合目の標高は、各登り口によって、標高がまったく違うので注意が必要です。
どこから登るのかをしっかり決めて、情報収集しましょう。
[富士宮口ルート] | 2400m |
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[御殿場口ルート] | 1440m |
[須走口ルート] | 2000m |
[吉田口ルート(河口湖)] | 2305m |
山の天気はすぐに変わります。さっきまで青空がひろがっていたのに、霧がどこからともなく押し寄せ、あっという間に雨が降り出すなんてことは日常茶飯事です。登っている間ずっとお天気でいてくれれば
よいのですが、もしものためにも必ず雨具は絶対用意しておきましょう!
また、折り畳みの傘を持ってくる人を見掛けますが山は岩場があったり道が荒れていたり、また風が強く吹いて、雨が横から、はたまた下から降るなんてこともありますので、2ピース(上下別々の物)の雨具を用意してください。それ以外は役に立たないです。
家を出発するときに30度近くあった気温は、山頂に近づくにつれ、4・5度になります。場合のよっては0度くらいもしばしば。登っている間は体も温まっていてそれほど寒さを感じませんが、一度休ん でしまうと、汗に体温を奪われ、寒くて寒くて登山どころでありません。風を通さない軽めのウインドブレーカーと保温用のセーター類は必須アイテム。もちろん着替えの下着もお忘れなく!
運動神経が優れていても、若くてもかかってしまうのが高山病。気圧の急激な変化に体が対応しきれず、七合目、八合目と標高が高くなるにつれて、めまい、吐き気、頭痛が襲ってきます。高山病を治すには、とにかく下山するしかありません。5合目付近までまで降りてくれば、大抵の人は治ります。
かかりにくくするには、5合目の気圧に十分慣れること。ゆったりとした登山計画は、高山病にも有効です。
9月に入ると、山小屋(室)も閉鎖されます。シーズンオフの富士登山は非常に危険ですので、初心者はやめたほうがよいです。下が暖かい天気でも、頂上付近では積雪も十分考えられます。冬山装備はもちろんですが、万全な計画のもと登山するようにお願いいたします。
また、山の天気は変わりやすいので、悪天候での登山はやめて、途中で引き返す勇気が大切です。
なお、登山をされる方は、必ず下記まで登山計画書を提出しましょう。
◆富士宮警察署 地域課(電話 0544−23−0110)
◆富士吉田警察署 地域課(電話 0555−22−0110)
◆富士山スカイライン情報
富士山スカイラインの富士宮口五合目へ向かう道は、11月下旬から4月下旬(ゴールデンウイーク前)ま
で冬季閉鎖となります。ご注意ください。
◆富士スバルライン情報
富士スバルラインは、冬期閉鎖しません。路面状況さえよければ通年通行できますが、営業時間が月によ
って変わります。冬季は、営業開始間際になりませんと通行区間・営業時間がはっきりしない場合があり
ます。
天候や道路状況(路面凍結・積雪等)により営業時間、営業区間が急に変更になることがあります。
営業時間外や通行止区間は人も車両も終日通行(有料道路区間内に残ることも)できません。(ゲートを
完全に閉めますので、営業終了時間までに必ず料金所を通過してください。)
渋滞対策と地球環境を考え、夏のハイシーズンにマイカー規制を行います。
規制期間中はシャトルバス・シャトルタクシーをご利用ください。
http://www.fujikyu.co.jp/shizuokabus/index.html
[富士宮口] | 登り/5時間 | 下り/3時間30分 |
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[御殿場口] | 登り/7時間30分 | 下り/3時間 |
[須走口] | 登り/5時間30分 | 下り/3時間 |
[吉田口] | 登り/6時間 | 下り/3時間 |
※体力のある人、ない人により、時間は異なります。
時間:4時30分ごろ(7月初め)、8月は5時ころ
富士宮口からは7合目以上でご来光が見られます。
吉田口(河口湖口)からは、五合目以上どこでも見られます。
きちんとした装備と上記「富士登山の注意」を守って登れば、老若男女を問わず、誰でも楽しむことができます。日本の最高峰富士山の頂をきわめて、日本一の眺望と感動を体験してみよう。
登山靴 | 底が厚くて固いもので、はきなれたもの |
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防寒具 | 雨、風をしのぐ。 |
手袋 | 急勾配で岩をつかむこともある。 |
懐中電灯orヘッドライト | 夜道はないとつらいです。 |
リュック | 30リットルぐらい。 |
帽子 | 日差しを守るために必須。 |
着替え用シャツ | 汗対策、風邪防止 |
タオル | 汗拭き、首の日焼け防止。 |
雨具 | 山の天候は変わりやすいので必須。 |
日焼け止めクリーム | 日差しがとても強いので必須。 |
サングラス | 眼の保護 |
飲料水 | 500ml×3(スポーツドリンクを必ず1本用意) |
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軽食、おやつ | 飴、チョコ、栄養補助食品など。 |
携帯酸素 | 高山病対策 |
ゴミ袋 | 濡れた物やゴミを入れるのに必須。 |
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携帯ティッシュ |
健康保険証のコピー | |
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バンドエイド、消毒薬 |
ステッキ | 用意できるならダブルステッキで。 |
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耳栓 | 山室でのいびき対策。 |