作品詳細
第18回富士山百景写真コンテスト
- グランプリ
- タイトル: 花めく川霧
- エリア: 沼川・桧町
- 撮影者: 落合 正和さん
- 評:
- 桜の花托が赤くなり、そろそろ散り際を知らせています。かすかに立ち昇る川霧は、まるで散りゆく桜を包みこむかのようで、この場に春を留めようとしているようにさえ思えます。それでも枝の先端の花びらは既に舞い落ち、あらがえない時の流れを感じさせる切なさが見事に描かれていて、満開の桜に寄せる思いとは別の感情が湧き上がってきました。一両日中に、この桜は散ってしまうと思うのですが、そんな儚さを富士山が優しく見守る構図でまとめた手腕に脱帽です。